合格して所定の手続きが完了すると、ビザ申請に必要なI-20という書類が送られてきます。I-20は、学生ビザ(F1)を受給する資格があることを受け入れ先の大学が証明するものです。まずは、家族を含め氏名のつづり、誕生日など間違いがないかすぐ確認し、誤りがあったら大学側に早急に連絡してください。なお、合格通知受領前後に財政証明書(Formはアプリケーションウェブサイトにあります)を大学に提出しないとI-20はいつまで経っても送られてきませんので十分ご注意ください。

ビザ申請はアメリカ大使館・領事館に出向いて行う必要があります(要予約)。5-6月は留学のためのビザ申請をする人が増加し、思うように予約が取れないことがあります。できるだけ早く手続きを進めてください。面接がありますが、面接といってもみどりの窓口で切符を購入するような雰囲気で、係員によっては日本語で話しかけてきます。留学中の生活に必要な財力があり、アメリカに不法に居座る気がないかどうかを確認するのが主な目的だということを念頭において回答すれば特に構える必要はありません。申請に必要な手続き等は頻繁に変更されるので、アメリカ大使館・領事館のWebサイトで最新の状況を確認することをお勧めします。なお、I-20は、在学中アメリカを出入りする場合必ず携帯する必要があり、なくすと面倒なことになるので注意してください。また、旅行や一時帰国等でアメリカを出国する場合は、事前に大学のIESというオフィスで、一時出国許可(Travel signature/I-20の所定欄に署名してもらう)をもらっておく必要があります。通常、IESが1回分署名して交付してくれるため、1回目は不要。ただし署名には有効期限があり、メリーランド大学は5ヶ月と指導しています(I-20には1年と明記も、実際には各大学5ヶ月、半年で運用している模様)。

メリーランド大学のプログラムかどうかを問わず、サマースクールに参加する場合は、入国手続きはサマースクールを実施する大学が発行したI-20で行い、サマースクール終了後にTransferの手続きを行います。MBAが始まる前に実施されるIESのオリエンテーション等で必要な手順を確認する必要があります。

合格者に送られるパケットの中にヘルスセンターに提出するImmunization Formが入っています。必要な予防接種を完了していないと授業に登録させないなどの措置が取られますので必ず事前の対応が必要です。日本における予防接種、抗体検査等は、海外渡航者向けのサービスに慣れている病院で実施する方が何かと(特に書類作成の面で)スムーズです。東京では霞ヶ関ビル岩井診療所、大阪では大阪回生病院などがそれに該当します。

MBAのカリキュラムは8月下旬に始まりますが、授業で必要な英語力を高めるため、Maryland English Institute(MEI)の夏季英語集中コースの受講を求められることがあります。6月中旬から約6週間、英語の4能力(話す・聞く・読む・書く)を養成します。コースのはじめに行われるレベルチェックによりクラス分けされ、レベルに応じた授業が行われます。MBAのための準備講座では無く、一般的アカデミック英語の授業であり、専門性の高い内容は扱われません。しかしながら、それなりに宿題も多く出されて結構忙しい日々になるかも知れません。

MBAのカリキュラム開始直前、3日間の日程で行われる数学の集中講座です。MBAの授業およびビジネスの現場で必要となる数学の知識を獲得します。内容は、確率・統計・代数・微分・年金計算等で、生徒により参加を義務付けられる場合と、そうでない場合とがあります。内容的にはさほど高度なものではなく、また授業料が発生するプログラムですので、日本人の場合(特に経済的な面から私費の場合)、義務付けられなければ参加する必要はないでしょう。

・電卓 ファイナンス、統計、アカウンティングの授業やテストでは電卓が必要になります。アメリカでも売られていますが使い慣れたものがあれば日本から持ってくるとよいでしょう。エンジニア用の関数電卓でも概ねこと足ります。ただし、累乗根の計算ができない四則計算のみの電卓では力不足です。統計機能は、Excel等のソフトウェアを使用することを想定したカリキュラムなので必須ではありません。

・パソコン 授業中の利用は制限するクラスもありますが、ノートパソコンはあったほうが良いでしょう。アメリカで購入した場合、日本語の環境を整えることは可能ですがキーボードの配列が異なるので不便です。ソフトウェア課題の提出や資料の配布・印刷など、Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointの利用が暗黙の前提となっています。日本語版を使いたい場合は、日本で購入しておくほうが無難でしょう。ただ、メニューの言語が英語版と日本語版で異なるので、使い方の説明をするとき等に多少苦労します(「形式を指定して貼り付け」⇔「Paste Special」等々)。

・文具 大学構内の売店や、Staples、Office Depotなどの大型文具店が各所にあり困ることはありませんが、日本からもって行くかどうか、注意すべき点は以下の通りです。3色ボールペンのような気の利いたものはあまりありません。A4など"世界標準"の紙はなかなか売っていません(一般的な使用は Letterサイズ)。シャーペン、消しゴム、ノート等は日本で売られているもののほうが圧倒的に良質です。ホッチキスの針は日米で規格が異なります。

・Cool Japan あると便利なのが"日本らしい"ものです。学校や近所で行われるパーティやイベントなどで日本の紹介をするときにこれらがあると盛りあがります。舞踊、楽器、書道、武道などの技能がある人はその道具も持ってくることを推奨します。プロ級でなくてもどうせわからないので遠慮する必要はありません。また、浴衣・袴などの和服、ポスター・けん玉・独楽・折り紙などのおもちゃ、正月・雛祭りなど年中行事に関連するもの、さらにはマンガ・ビデオ・音楽・書道道具など日本を語れ日本を紹介できるちょっとしたものも用意しておくと良いかもしれません。